今回は猫用の自宅で手作りできる介護食レシピを紹介します。
大切にしている愛猫が病気・けが・老衰などで、ご飯がうまく食べられなくなってしまった時、少しでも自宅でケアしてあげたいですよね。
特にご飯は毎日のことですから、猫の状態に合わせて準備してあげる必要があります。
では手作りできる猫用の介護食レシピはどんなものがあるのでしょうか?
ということで今回は、手作りできる猫の介護食レシピや与える時の注意点をご紹介します。
目次
猫に手作りご飯をあげるメリットとデメリット
メリット:食材の安心感
食材を飼い主が準備することができるので、食べさせる中身を把握できるという安心感があります。
手作りで準備する場合は飼い主が食材を一から準備する必要があるため、食べさせるものを直接選ぶことで、苦手なもの、産地が安心できるものなどを飼い主自身が吟味することで、より猫に与える食事に安心感を持つことができると思います。
デメリット:栄養バランスの維持
手作り食だけで猫に必要な栄養バランスを満たすことは難しいとされています。
猫の必要な栄養素を把握するためには、猫の年齢・体重・代謝から必要カロリーを計算するなど、相当高度な知識が必要です。
猫の健康、栄養面を考えると食事のすべてを手作り食でまかなうのは、非常に難しいといえるでしょう。
手作り食を与える場合は、安心できるメーカーのキャットフード食とうまく併用して与えるのがおすすめです。
猫用の手作り介護食レシピで使える食材・使えない食材
- 白身魚・サケ・鶏ササミ…高タンパク、低脂肪なのでおすすめ
- 無糖・低脂肪ヨーグルト、カッテチーズ…タンパク質、カルシウム
- アクの無い野菜類…少量与えることで、食物繊維の摂取が可能
- ネギ・タマネギ・ニラ・ニンニクなどのネギ類…貧血・呼吸困難・嘔吐などの症状を引き起こす可能性
- 生の青魚や貝類、イカ・タコ・甲殻類…長期間食べ続けることで病気を引き起こす原因になることも
- ナス・レンコン・ダイコン・イモ類・ほうれん草などアクが強い野菜…尿石症になる恐れ
猫用の手作り介護食レシピ
具沢山お味噌汁
味噌は猫の体にもいい、アミノ酸やビタミン類が豊富で、野菜や豚肉で疲労回復成分のビタミンBも摂取できるレシピです。
- 鰹節
- 豚肉
- 野菜(お好みで)
- 減塩味噌
- 鍋にお湯をわかして鰹節からダシを取る。
- 食べやすい大きさに刻んだ豚肉、野菜、少量の減塩味噌を加えて柔らかくなるまで煮込む。
- 野菜がやわらかくなるまで煮込んだら、猫が食べやすい温度になるまで冷まして完成。
出典:https://pepy.xsrv.jp/118
猫専用ツナ
人間用のツナ缶は塩分や脂肪分が高いので猫には不向きです。
オリーブオイルを使用することで、お通じも期待できるため、便秘をしやすい老猫にはおすすめです。
- オリーブオイル
- マグロの刺身
- 耐熱皿にオリーブオイルを塗り、マグロの刺身を並べ、更に上からオリーブオイルを少量垂らす。
- ラップをかけて電子レンジで2〜3分加熱すればでき上がりです。
- 食べやすいよう、少し冷ましてからほぐして与えましょう。
出典:https://pepy.xsrv.jp/118
牛肉のカルパッチョ風
- 牛肉赤身薄切り
- 野菜:サツマイモ・ニンジン・キュウリ・シイタケ・ひじき・ゴマなど
- 葛(くず)※入れなくてもよい
- 野菜は茹でて食べやすい大きさにつぶすかみじん切りにします。
- さつまいもは電子レンジでチンして角切りに。南瓜でもOK。
- 薄切り肉は、ミンチにするかそぎ切りにして葛を絡ませ、野菜と和えれば完成。
出典:https://allabout.co.jp/gm/gc/69737/#A5
市販フードの流動食アレンジ
- 乳鉢と乳棒またはミキサー
- スポイトやシリンジ
- 材料の猫缶
- 与えたい栄養の入ったサプリメント
【ドライフードベースの場合】
- いつも食べているドライフードと水を鍋にかけ、ドライフードがふやけるまで火を通す。
- ドライフードがふやけたら乳鉢やミキサーでペースト状にする。このときお好みの食材があれば一緒にペースト状にする。
- ひと肌程度に冷めたら補給したい栄養素のサプリメントを投入し完成。
【ウェットフードベースの場合】
- いつも食べているウエットフードをミキサーでペースト状にする。お好みの食材があれば合わせてミキサーにかけ、水分の少ないときは水を足して下さい。
- ペースト状になったら火にかけひと肌程度に温めます。ボールに入れ湯煎でも大丈夫です。
- 温まったら補給したい栄養素のサプリメントを投入し完成。
出典:https://mofmo.jp/article/9716
猫用の手作り介護食を与える時のポイントと対処法
キャットフードとの併用
栄養バランスが偏ってしまうため、手作り食はキャットフードと併用して与えましょう。
手作り食のデメリットとして、どうしても猫に必要な栄養素をバランスよく摂取することが難しくなってしまい、栄養が偏った食事になってしまう可能性があります。
メインの食事はメーカーのキャットフードを使用しながら、週に1回程度であれば、猫の好きな食材を使用した手作り食にしてあげるのがいいでしょう。
安易に中途半端な知識で手作りしない
猫には食べさせてはいけない食材があるため、使用する食材を確認しながら、手作り・アレンジレシピを作る際は慎重に行いましょう。
人間にとっては普通の食材でも、猫には有害となってしまう食材はいくつもあります。
猫には調味料は必要ありませんし、ネギ類や生卵の白身などにも注意が必要です。
手作りでアレンジレシピ、少しでも食べやすいものを作ってあげたいときには、必ず食材選びを慎重に行いましょう。
猫用も手作り介護食レシピまとめ・感想
今回は猫用の介護食レシピや注意点についてご紹介しました。
飼っている猫が高齢になったり、病気になったりすることで、今までどおりのご飯が食べられなくなってしまうことがあります。
手作りの介護食なら、使用する食材を猫の好きなものに変更したり、ペースト具合を猫の体調に合わせて調整したりもできるので、食べさせやすくアレンジすることもできます。
もちろん猫によっては、市販のキャットフードのほうが体調に合うこともあるので、手づくり介護食に挑戦する場合は、猫の体調をしっかり確認しましょう。
猫の介護食を準備する際に、気を付けることはたくさんありますが、手作り食は手間をかけることで、いつも以上に猫に愛情をかけているということを、感じられます。
今回ご紹介したレシピは、さっと準備のできる簡単なものばかりです。
猫用の手作り介護食を一度試してみてはいかがでしょうか?