介護食を作る時にミキサーは、ペースト上などにする大変な作業を楽にしてくれるすぐれものです。
そんな、介護食の調理楽にしてくれるミキサーですが、ミキサーで使う美味しいおすすめの介護食は?(問題提起)
また、介護食をミキサーで作る上で注意点や、どんなミキサーが介護食を作る時におすすめなのでしょうか?(問題提起)
ということで今回は、ミキサーで作るおすすめの介護食レシピやその注意点、介護食を作る時におすすめのミキサーを紹介します。
目次
ミキサーとフードプロセッサー・ミルサー・ブレンダ―の違い
ミキサー
固形の食材をドロドロの液状または粉末に変える器具です。
野菜や果物などの固形の食材をドロドロの液状や、粉末にする調理器具です。
大きなガラスの容器の底に刃がついていて、野菜や果物を細かく砕きます。
スムージー、スープなどの調理に向いています。
フードプロセッサー
食材を粗めに粉砕し、カットする手間を省くための器具です。
肉や野菜などの食材をみじん切りなど、粗くカットしたいときに使用する調理器具です。
スライスしたり、刻んだりと切り方を変えることができます。
食材を細かくする料理の下ごしらえ向きで、包丁やまな板を使ってカットするのに比べて時間と手間が大幅に削減されるので、スピーディな調理ができます。
ミルサー
乾燥食品を粉末状に加工する調理器具です。
粉砕プロペラを高速回転させ、食品を攪拌しながらたたき砕くことによって、 短時間で粉末化してゆきます。
煮干や桜エビなどの乾物類や大豆やコーヒー豆等を、時間によって粗挽きやパウダー状に粉砕することができます。
また、果物や野菜を水分といっしょに入れてジュースだったり、 加熱調理済みの食品をダシ汁といっしょに入れてペーストやスープなども作ることもできます。
ブレンダ―
容器の中で竜巻状の渦を起こしながら液体と食材を攪拌する調理器具です。
ブレンダーとミキサーは同じものを言います。
日本ではミキサーの名称がポピュラーですが、英語ではブレンダーという名前が一般的です。
また、ブレンダーには、手持ちタイプのハンドブレンダーという物があり、調理中の鍋などにブレンダーを挿入して、混ぜたりスープ状にしたりできます。
ミキサーで作る介護食のポイントと注意点
美味しそうに見えない、食感がよくない
ミキサーを使った介護食は、食材を全てミキサーにかけるので、見た目や食感が普通食よりも悪くなってしまいます。
そのため食欲がわきにくく、おいしさを感じにずらくなってしまいます。
やはり介護食とはいえ、見た目も気にしたい所です。
盛り付けを工夫したりなど、食べる事をを楽しめるようにすることが大切です。
おかずはだし汁を加える
主菜や副菜などのおかずで汁気のないものは、ミキサーにかけにくいため、適度にだし汁を加えるといいです。
ただの水でミキサーにかけるより、だし汁の方が味も美味しく仕上がります。
とろみをつけて粘度に注意する
食事をミキサーにかける際に先ほど説明しました、だし汁などの水分を加えてドロドロにした場合に、水分が多いと無意識に喉まで入ってしまい、誤嚥につながる恐れがあります。
そこで片栗粉などでとろみをつけるといいです。
しかしとろみをつけすぎると逆に喉に張り付き、飲み込みにくくなってしまうため、ちょうどよい粘度に仕上げることが重要です。
脂肪分を加える
脂肪分が少ない食材を使う場合は、生クリームなどを加えると舌触りがなめらかになって、摂取カロリーの向上も期待できます。
介護食だからと言ってヘルシーすぎても、栄養が偏ってしまうため注意が必要です。
ミキサーで作る介護食に向いた食事や食材を選ぶ
ミキサーで調理する際に、ミキサーに向いているものと不向きなものがあります。
適したものの例としては、ほうれん草などの葉物野菜の穂先、イモ類や空豆、肉じゃがやシチューなどの煮物といったやわらかいものが挙げられます。
不向きなものは、キノコ類やこんにゃくなどの弾力のある食材や繊維質の多い野菜、脂肪分の少ない肉や魚は口の中に残りやすく、誤嚥を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
ミキサーで作るおすすめ簡単介護食レシピ
鮭のムース
- 鮭 好みの塩加減で2切れ 100g
- 卵L 1個 75g
- 牛乳 50ml
- 鮭の骨と皮をとり、ミキサーにかけます。続いて卵を入れてミキサーにかけます。
- 牛乳を50ml加えます。
- 容器に入れ、ホイルをかけ、鍋に容器半分浸かる位のお湯を沸かして、容器を入れます。
- 鍋のふたをして、表面に弾力ができる程度、15分程弱火で蒸します。
出典:https://cookpad.com/recipe/3847583
魚のミキサー食を作る際に、そのままだとどうしても固いので、滑らかにするにはムースにしました。
ほうれん草のソテー
- ほうれん草 2株
- バター 1片
- マヨネーズ 大さじ1
- ほうれん草を洗い少し柔らかめに茹でます。
- 茹でて絞ったほうれん草を根の部分を切り取り 残りをざく切りにします。
- フライパンにバターを1片入れてほうれん草をゆっくりとソテーし、軽く塩胡椒します。
- 3をミキサーにかけてペースト状にしマヨネーズを加え裏ごしします。
出典:https://cookpad.com/recipe/5952685
嚥下機能が落ちてきた方向けです。
離乳食にも応用できるレシピです。
りんごとさつまいもの甘煮
- りんご 1個
- さつまいも(蒸した物) 中1本
- シュガーレス 甘味料 大さじ1〜2杯
- シナモン 1本
- 水 適量
- 皮をむいたりんごは塩水につけてからいちょう切りにします。
- 水を100ccぐらい入れて煮ます。甘味料シナモンを加えます。
- りんごが好みの柔らかさになったらいちょう切りのサツマイモを加えて煮ます。
- 水分が足りないようなら水を追加します。
- ミキサーにかけます。
出典:https://cookpad.com/recipe/767571
介護食のためシュガーレス甘味料を使っています。
シナモンシュガーを使うといいです。
ポテトサラダ
- ジャガイモ 適量
- マヨネーズ 適量
- ハム 適量
- じゃがいもをゆでます。
- マヨネーズ・塩こしょうで味つけをします。
- 微塵切りにしたハムを加えます。
- フードプロセッサーにかけ、とろみを調整します。
出典:https://cookpad.com/recipe/667486
定番ポテトサラダです。
マヨネーズでもちもちポテトも食べやすくなります。
ヘルシー和風豆腐ポタージュ風
- 豆腐 200g
- 白味噌 小さじ2
- 出汁 100cc
- 濃口醤油 小さじ11
- 豆腐は水を軽く切り、すべとの材料をミキサーにいれます。
出典:https://cookpad.com/recipe/2755282
ミキサーで、ヘルシーな上に超簡単なスープです。
冷凍うどんのお団子
- 冷凍うどん ひと玉
- きな粉 お好み
- 抹茶 お好み
- しょうゆ 大さじ2杯
- お湯 小鉢に半分
- 砂糖 小さじ2杯
- とろみ粉 お好み
- 蜂蜜か砂糖 お好み
- うどんを茹でてミキサーにかけます。
- 蜂蜜か砂糖をお好みで入れます。
- みたらしを作ります。
しょうゆ、砂糖をお湯でとかしてから、とろみ粉を入れます。
出典:https://cookpad.com/recipe/5826237
ミキサーを使ってうどんで作るお団子です。 うどんのミキサーの具合は嚥下能力によって調整できます。
たまご粥
- 米 1/2カップ
- 水 5カップ
- 玉子 1個
- 塩小さじ 1/2
- 鍋に研いだ米と水を入れ中火にかけます。
- 玉子を溶きほぐし、炊き上がった粥に回し入れして火を通します。
- お好みで塩を入れる。
- 3をミキサーにかけて、裏ごしをしてトロトロの状態にする。
出典:https://cookpad.com/recipe/5952781
米粒を残さずミキサーにかけた玉子粥です。
介護食レシピですが離乳食にも応用できます
介護食用おすすめミキサー
テスコム ミキサーTM856-W 3730円
操作含めてとにかくシンプルで、ご高齢の方でも操作が簡単です。
ガラス製のミキサーボトルは臭い移りも少なく、ボトル台が外せるので洗いやすく清潔に使えます。
リーズナブルなのも特徴です。
逆さボトルでコンパクトに収納できるから、ほこりも入らず清潔に保管できます。
象印ヘルシーミックスBM-RF08 7678円
使い方が簡単で、クーリングボタンで、手では洗いにくい刃の周りの汚れなどを攪拌して洗浄してくれるのでお手入れが簡単なのが特徴です。
メーカー独自のWフィンが食材の繊維質を細かくカットするので、食物繊維が丸ごと摂れます。
パソニック ファイバーミキサーMX-X301 9590円
のこぎり状の大型な刃で繊維をより細かく切削、野菜をたくさん使ってたっぷりの栄養を摂ることができ、介護食をつく際に重宝します。
蓋の小窓から牛乳や氷の追加投入が出来るので便利な上にとにかくパワーがあります。
また好みに合わせて食感が欲しい食材を後入れできるので、飲むだけでなく噛む楽しみもあり素材のおいしさを味わえます。
ティファール ミキサーミックス&ドリンクネオBL130AEJP 7150円
野菜ジュース等を作って、そのまま飲めるお手軽さが特徴です。
プラスチック製のジャーなので軽くて扱いやすく長く使えます。
食洗機にも対応しているのでお手入れが楽です。
BRUNO コンパクトブレンダー400ml 4620円
いろいろな野菜と果物でスムージーを作って楽しむ事ができます。
コンパクトサイズで扱いやすく、温かいスープも冷たいスムージーも作れます。
またそれぞれ本体以外のパーツが取り外せることにより、お手入れが楽です。
ミキサーで作るおすすめ簡単介護食レシピまとめ・感想
今回ミキサーで作るおすすめ簡単介護食レシピについて説明していきましたが、 加齢と共に噛む力や飲み込む力が弱くなっていき、普通の食事では 食べることが難しくなってしまいます。
介護食を食べやすくするために、ひとり分の食事だけを細かく刻んだり、やわらかく煮込んだりするのは家族でも負担に感じてしまうことです。
そんな時に、ミキサーを利用すると手軽にミキサー食やスープ状のものを作ることができるので、気持ちも時間も余裕ができ、より一層介護に前向きになります。
何より、高齢者にとっても食べやすい上に、きっと家族での食事の時間がより楽しくなることでしょう。
あなたもミキサー購入し、介護食を調理する時にうまく活用しましょう!