今回は介護食の一つとして、パン粥のレシピをご紹介します。
高齢者向けの介護食は、やわらかく飲み込みやすいものが一番ですが、手間はかかるし献立を考えるのも大変ですよね。
パン粥は食パンと牛乳があれば比較的簡単にできるので、メニューに加えれば介護の負担を軽減できます。
でも具体的には、パン粥にはどんな材料が必要で何に注意して作ればよいのでしょうか?
ここでは忙しい方も簡単にできるパン粥のおすすめレシピを紹介し、作り方の注意点を解説します。
目次
パン粥が介護食におすすめの理由
パン粥は、食パンさえあれば牛乳などを加えて少ない材料で手早くできるので、忙しい方におすすめです。
材料となる食パンには炭水化物が豊富に含まれており、水分として牛乳や豆乳を使えばタンパク質、脂質も補えるし、野菜スープで作ればビタミンやミネラルも摂れるので、栄養バランスが気になる高齢者に向いています。
介護食の献立に悩んだときにパン粥にすれば目先が変わるし、栄養もばっちりとあれば作るしかないですね。
今のお年寄りには子どものころからパンを食べ慣れた方が増えていて、パンそのものになじみがあるので、喜んで口にしてくれるはずです。
パン粥の介護簡単レシピ
ベーシックパン粥
- 食パン1枚(6枚切り)
- 牛乳300ml
- 食パンの耳を取り、細かく刻む。
- 鍋にパン、牛乳を入れて火にかける。
- こげないようにかき混ぜ、トロミが付くまで煮詰める。
- 器によそう。好みでフルーツソースやジャムを乗せる。
甘いパン粥にしたい場合は、砂糖を10g程度加えてください。
その際は、パンと牛乳を入れるタイミングで、一緒に砂糖を加えてください
出典:https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/nisitama/hokeneiyou/koureisya_frailty/recipe/bread-porridge.html
たまご食パン粥
- 食パン(6枚切り)1枚の半分
- 牛乳100ml
- たまご1個
- 粉チーズ少々
- 鍋に牛乳(100ml)と食パン(耳なし、1枚の半分)を入れる。
(食パンは食べやすくスプーンですくいやすいサイズにカットします) - 鍋が煮立ってきたら、溶いたたまごを入れてかき混ぜる。
- たまごが少し固まってきたら火を止める。
- 器に盛りつけて粉チーズをふりかける。
出典:https://cookpad.com/recipe/4980746
シーチキントマトクリームのパン粥
- 食パン(耳なし)1枚の半分
- トマトジュース80g
- 生クリーム20ml
- シーチキン缶半缶(70g)
- 粉チーズ少々
- 鍋にトマトジュースと生クリームとシーチキンを入れ、手でちぎった食パンを入れる。
- 軽くひと煮立ちさせる。
- 器に盛り付けて粉チーズをふりかける。
出典:https://cookpad.com/recipe/4913103
メディミルパン粥
- 「メディミル」ロイシンプラス(コーヒー牛乳風味)1本100ml
- ピーナッツバター5g
- 食パン(耳なし・1㎝角)25g
- 器にピーナッツバターを入れ、「メディミル」ロイシンプラスを注いで溶き、
パンを入れてふやかす。 - お好みで電子レンジで温める。(目安:500Wで約20~30秒)
※甘さが足りない時は、砂糖やハチミツで調整してください
出典:https://www.ajinomoto.co.jp/nutricare/recipe/10/recipe10_67.html
スベラカーゼパン粥
- 食パン(耳なし)50g(6枚切り1.5枚、8枚切り2枚見当)
- 牛乳100g
- 水50g
- スベラカーゼ3g(小さじ1杯)
- 細かくちぎった食パン(耳なし)に牛乳をしみ込ませる。
- スベラカーゼと水だけをミキサーに30秒ほどかける。
(ミキサーでスベラカーゼと水だけを先によく混ぜておくことで、スベラカーゼが均一に混ざったしっかりしたパン粥が出来上がります) - ①と②を加えて、ミキサーに1分以上かける。
(ミキサーの中で飛び散ったパン粥をゴムべラなどでミキサー内に入れなおし、再度撹拌します) - ③を鍋に移し、中火または弱火でかき混ぜながら、さらさらの液状になる(中心温度が80℃以上)まで加熱する。
- 器に盛り付けて完成。
(70℃前後になると固まり始めます)
出典:https://www.food-care.co.jp/blog/posts/707
パン粥の介護食レシピのポイントと注意点
パンの大きさ
食パンをちぎって牛乳などの水分に浸すと結構膨れて飲み込みにくくなることがあります。のどに詰まる危険もあるので、パンは小さめにして入れてください。
飲み込みやすいパン粥を作りたい時は、食パンを細かく切り、ミキサーにかけるといい具合になります。
パン粉がある時は、パン粉を使って作ると、のど越しなめらかなパン粥が出来ますよ。
飲み込みやすく
お年寄りになると嚙む力に加えて飲み込む力も弱くなるので、誤嚥を防ぐために水分にとろみをつける必要も出てきます。
ミキサーにかけた料理を固めたり、水分にとろみを付けたりする製品が市販されているので利用してください。
片栗粉、コーンスターチでとろみを付けたり、ゼラチンでゼリー状にしてもOKです。
やけどに注意
作りたてのパン粥をそのままあげると、やけどの危険もあります。
そのため、人肌程度に冷ましてから食べてもらいましょう。
介護食用パン粥おすすめ商品
スベラカーゼ
スベラカーゼを使うと、パン粥がゼリー状になってべたつきもなくなるため、飲み込む力が弱く水分を誤嚥する恐れのあるお年寄りにも食べやすくおすすめです。
スベラカーゼは酵素入りゼリー食の素なので、パン粥だけでなく、主食・主菜・副菜・汁物・デザート・飲料にも幅広く使えます。
「メディミル」ロイシンプラス
「メディミル」ロイシンプラスは、身体に大切なたんぱく質と身体を動かすエネルギーをしっかり補給できる栄養補助食品なので、栄養が足りているか心配な方はぜひお試しください。
コーヒー牛乳風味やバナナミルク風味、いちご牛乳風味、バニラ風味、抹茶ミルク風味の種類があるので、いろんな味のパン粥が楽しめます。
パンがゆミックス
パンがゆミックスは、小麦粉やいろんな栄養素が入った粉末で、お湯を入れてよくかき混ぜ、10分程度待てば出来上がるので、忙しい方に重宝がられています。
パンとミルクのやさしい味わいで、必要な量だけ作ることができ、無駄なく使えるので、介護食としてだけでなく常備食としてもおすすめです。
パン粥の介護食おすすめ簡単レシピまとめ・感想
パン粥は比較的簡単にできておいしいので、仕事があって忙しいという方には特にメニューに加えていただきたい介護食です。
パン粥は食パンに牛乳などを加えて作るので栄養がありますし、ジャムなどを加えればバリエーションが広がりますね。
私も小さいころ病気をしたときに、お粥が苦手だったので食パンを牛乳に浸して食べていた覚えがあります。
今思えば、牛乳を温めて砂糖を入れ、食パンを浸していれば、もっとおいしく食べられていたのに残念でした。
ちぎったパンの大きさには注意しながら、思い思いのパン粥を作ってください。