今回は介護食用のおやつの簡単レシピ5選とその材料、作り方の注意点についてご紹介します。
高齢者の方にとってのおやつは食後の楽しみだけでなく、食事では補えない栄養素を補給できる機会ともなります。
食べやすいように工夫すれば、身近な材料で手軽に作れるおやつはたくさんあります。
そこで、介護食用のおやつの簡単なレシピにはどのようなものがあるでしょうか?
また、材料はどのようなものを使い、どのようなことに注意して作ればよいでしょうか?
ということで今回は、介護用のおやつの簡単レシピと材料、作り方の注意点についてご紹介します。
目次
介護食におやつが必要な理由
栄養を補うため
野菜や乳製品といった身近な食材には高齢者の方の体調を改善するための栄養素が含まれているので、工夫しながら作られたおやつは補食となります。
高齢になり、食欲が低下したり、咀嚼が難しいことから3食を十分に食べることができない方は多いことでしょう。
そこで、さつまいもを使えば、食物繊維を多く摂取でき、便通の改善につながります。
あるいは、カルシウムを含む牛乳やヨーグルトといった乳製品を用いることで、骨折や骨粗鬆症を防げるといわれています。
このように、工夫しておやつ作りをすれば、不足しがちな栄養素をおやつで補うことができます。
食べる楽しみを味わえる
おやつは食事とは違った味わい、歯ごたえ、舌触りがあるので、食べる楽しみを引き出してくれます。
高齢になり、食事をとることが億劫になる方、食べにくさを感じる方は多いと思います。
介護をする側は食べさせなくてはと無理強いし、結果的に食べることが楽しくなくなってしまったり、ストレスを抱えてしまうこともあるでしょう。
その点、味わいや食感、見た目が食事とは異なるおやつは、食べる時間を待ち遠しくなる思いや食欲を引き出してくれるといえます。
介護食おやつで簡単レシピ・作り方おすすめ
【ご高齢者向けおやつ】ぷるるん緑茶ぷりん
- 牛乳 200cc
- 卵 1個
- 砂糖 大さじ2
- 緑茶(茶葉)大さじ1
- ゼラチン 2.5グラム
- 水 大さじ1
- ゼラチンを水でふやかす。
- 牛乳を弱火にかける。
緑茶の茶葉を入れ、沸騰に気をつけて煮出す。 - 煮出したら、砂糖とゼラチンを入れてよく溶かす。
- 3に溶いた卵を入れ、かきまぜながら弱火で加熱する。
とろみが少し出てきたところで火を止める。 - 目が細かいザルで濾し、器に入れる。
- 粗熱をとったあと、冷蔵庫で冷やしかためる。
出典:https://cookpad.com/recipe/5658566
かぼちゃの白玉団子(高齢者・介護食にも)
- 白玉粉 150グラム
- かぼちゃ(正味) 150グラム
- 水 140~150cc
- ゆであずき(市販のもの) 適量
- 皮をむき、細かく切ったかぼちゃを耐熱容器に入れる。
ふんわりラップをかけ、3分ほど加熱し、かぼちゃのマッシュを作る。 - ボウルに白玉粉、水を少しずつ加えて混ぜ合わせる。
1のかぼちゃを加え、耳たぶくらいの硬さになるまで混ぜてから、15等分にする。 - 鍋で湯を沸かし、2をゆでる。
浮いたら2分ほどそのままにして水に取る。
ざっと冷やしてザルにあげ、水気を切る。 - ゆであずきとともに器に盛り付ける。
出典:https://cookpad.com/recipe/1939648
高齢者♡子供おやつにも♡もちふわ白玉団子
- 白玉粉 30グラム
上新粉 10グラム
絹ごし豆腐 40~60グラム
トッピング 黒豆きな粉 適量
ぜんざいの汁 適量
三温糖 適量
- 白玉粉、上新粉を合わせ、豆腐を入れる。
- 豆腐をくずしながら、粉っぽさがなくなるまで手で混ぜる。
- 粉の表面がつるつるになったら均等に一つずつ丸める。
- 沸騰した湯に団子を入れる。
団子が上がってきたら、冷水で冷やす。
出典:https://cookpad.com/recipe/4330340
高齢者のおやつ♪こうや豆腐de和スイーツ
- 旭松・減塩小さなこうや 1袋(20個)
- 湯 400ml
- 粉末調味料(添付のもの) 1~2袋
- きな粉+砂糖(振りかけ用) 適量
- こうや豆腐が入る大きさの器に粉末調味料を入れる。
湯を加えて溶かし、戻さないままの豆腐を並べる。 - ラップを3分の2くらいかぶせる。
1000wの電子レンジで汁気がなくなるまで約7分加熱する。
600wの場合は9分加熱する。 - 冷ました後、器に盛り付ける。
きな粉と砂糖を合わせたものを茶こしで振りかける。
出典:https://cookpad.com/recipe/3418144
こども~高齢者まで大人気「バナナムース」
- バナナ 3本(240グラム)
☆水 150ml
☆砂糖 50グラム
☆レモン汁 少々 - 粉末ゼラチン 12グラム
- 水 50ml
- 牛乳 250ml
- 生クリーム 35ml
- バナナを☆の材料とともに鍋に入れ、やわらかくなるまで煮る。
- 粉末ゼラチンを水でふやかし、湯せんで溶かす。
- 1の粗熱をとって、ミキサーにかけてから、牛乳と合わせる。
- 3に2のゼラチン液を溶かしこむ。
- 4をとろみがつくまで冷ます。
- 5に角が立つくらいのホイップした生クリームを入れ、よく混ぜ合わせる。
- 型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
出典:https://cookpad.com/recipe/4971528
介護食のおやつを作る時のポイントと注意点
飲み込みやすさに気をつける
咀嚼の力が弱い方は喉に詰めやすいので、小さめに作ったり、喉の通りがよいおやつを用意することが重要です。
たとえば白玉団子は噛みにくさを感じたり、誤って飲み込んでしまう危険があります。
小さめに作る、あるいは食べるときは切るなど、食べやすさに工夫を凝らすことが必要です。
楽しく食べられる工夫
目で見て味わうことも食べる楽しみにつながってくるので、見た目や彩りを工夫することも重要です。
たとえばプリンやムースはそのままお皿に盛り付けるだけでも十分ですが、少量のフルーツやアイスクリームを添えれば華やいだ印象になります。
ひんやりとする喉越しと彩りのよさは、食べる意欲やワクワク感を増進させてくれそうです。
提供する量や時間に配慮する
おやつを食べたことで満腹してしまうことがあるので、量や提供する時間には配慮が必要です。
おやつには通常の食事で摂取できない栄養や水分を補う役目があります。
しかし、おやつを食べたことで満たされてしまい、食事がとれなくなっては意味がありません。
おやつは補食であることを念頭に置き、適度な量と提供する時間を考えることが重要です。
介護食用おやつの簡単レシピ5選!材料と作り方の注意点まとめ・感想
今回は、介護食用のおやつの簡単レシピと材料、作り方の注意点についてご紹介しました。
何気なく食べているおやつが、高齢者の方にとっては栄養補給になり、食べる楽しみにもなると知り、食が進まない方にとっては特に重要な存在となることがわかりました。
懐かしい和の白玉団子、喉の通りがよいムースなどは喜ばれることでしょう。
身近な食材で一度作ってみてはいかがでしょうか。