介護食として寒天は高齢者が食べやすいように活用されており、その他にもゼラチン、アガーなども高齢者が食べやすいように活用されています。
そんな、介護食として寒天を活用する時に使える、おすすめの介護食用の寒天レシピは?
また、寒天と似たように固めるゼラチン、アガーの使い分けや違いはどうなっているのでしょうか?
ということで今回は、寒天を使った介護食の作り方や注意点、また寒天、ゼラチン、アガーの使い分けや違いを解説していきます。
目次
ゼラチン アガー 寒天の違い
食感もなめらかでやわらかく仕上がるのがゼラチンです。
ゼラチンは20℃以下で固まり、25℃程度の常温になると溶けてきてしまう為、お弁当などには適していません。
ゼラチンはコラーゲンでできており、弾力性と粘性が強く、スイーツから料理まで幅広い用途があります。
アガーは最も透明度が高く見た目が綺麗に仕上がります。
常温でも溶けないので、お弁当に適しています。
カラギーナンという海草の抽出液や、ローカストビーンガムというマメ科の種子の抽出物などからできています。
寒天は凝固力が一番強いのが特徴です。
歯切れのいい歯ごたえのある食感に仕上がります。
テングサやオゴノリなどの海草から出来ていて、形が崩れにくく、食物繊維を多く含んでいてノンカロリーなので、ダイエットや美容効果が期待できます。
介護食寒天の簡単レシピ
すりおろしリンゴの寒天ゼリー
- りんご1/2個
- りんごジュース250㏄
- 棒寒天1/4本
- 水300㏄、
- 三温糖大さじ1杯
- 棒寒天を水でふやかし、柔らかくなったら水気を絞って小さくちぎる
- 鍋に1の寒天と水を入れ煮立たせて、寒天が解けたら三温糖を加える
- りんごは皮とタネを取り、薄切りにして濃度の薄い塩水につけておく
- 別の鍋でりんごジュースを人肌に温め、りんごをすりおろして加える
- 2と4を混ぜ合わせる
- をカップに分け取り、粗熱を取って冷蔵庫で冷やし固める
出典::https://cookpad.com/recipe/5517377
小松菜と寒天のサラダ
- 小松菜 1束(200g)
- にんじん 20g
- 糸寒天 6g
- おろししょうが 3g
- しょうゆ 小さじ2杯、
- 酢 小さじ1/2杯
- ごま油 小さじ1杯
- 小松菜を茹で、3cm程度の大きさに切ります。
- にんじんを長さ3、4cmの細い短冊切りにして茹でます。
糸寒天は水で戻し、3cm程度に切ります。 - おろし生姜、醤油、酢、ごま油を混ぜ合わせて、水気をよく切った小松菜、にんじん、寒天を混ぜ合わせます。
出典:https://cookpad.com/recipe/6615073
食物繊維が豊富な寒天を使った、低カロリーな上に、便秘解消やダイエットにも効果が期待できます。
お茶寒天
- 水 1~1.2リットル
- 粉寒天4グラム
- お茶葉 又は、粉茶
- お茶のパック 適量、
- 鍋に水を入れてから粉寒天を入れ、泡立器で良く混ぜて火にかける
- 混ぜながら煮溶かし、2分程度沸騰させてから火を止める
- お茶の葉を入れて混ぜ、好みの濃さになったら入れ物に茶漉し等で葉をこしながら入れる
- 冷蔵庫で冷やして冷たくなって固まったから完成
お茶寒天は細かく砕くと食べやすくなりますので、飲み込みにくい場合は砕いてからお出し下さい。
また、お好みで黒蜜をかけるとデザートとなり、美味しく召し上がることが出来ます。
出典:https://cookpad.com/recipe/3316897
お茶を食物繊維豊富な寒天でゼリーにすることにより、水分補給はもとより便秘解消にも効果があります。
介護食寒天レシピのポイントと注意点
寒天は溶けにくい
寒天は直接牛乳や果汁に入れてしまうと溶けにくいため、必ず沸騰させた水で煮溶かしてから果汁や牛乳を加えるといいです。
また、寒天は酸に弱いという特徴があるので、果物など酸性のものを入れるときは寒天を煮溶かした後、粗熱をとってからにしましょう。
高齢者にとっては飲み込みにくく、誤嚥につながる
寒天は口の中で形が変わらず小さく砕かれていくだけでまとまらないので、嚥下が苦手な高齢者の方は飲み込みづらいという方もいるので、注意が必要です。
保存に向かない
寒天は時間が経ってしまうと、固まっている部分から水分が出てきます。
水分が多いとむせや誤嚥してしまう可能性が高くなってしまうため、作った後はなるべく早めに食べる事です。
ゼラチン アガー 寒天の使い分け方は?
作る料理の食感や特性も大事ですが、食べる方の嚥下状態に合わせて選ぶのも大切です。
例えば寒天は、嚥下障害が強い方にはあまりおすすめしません。
変形しにくいため、噛まないでそのまま飲み込んでしまうと、のどや食道を通過できなかったり細かい粒が残ったりすることがあります。
ゼラチンで固めたものは、軽く舌で押しつぶせて、のどをつるりと通過します。また体温で溶けるため、もし大きいまま飲み込んでしまったとしてものどで溶けます。
またアガーはダマになりやすいというデメリットはありますが、アガーを使用した水ゼリーなどはつるつるしていて、飲み込みや嚥下が不安な方にも食べやすいです。
介護食寒天おすすめ商品
かんてんぱぱ 介護食用ゼラチン寒天 1538円
ゼラチンに比べて早く固まり時間が経っても安定しています。
80℃以上の熱湯で溶解します。
伊那食品 介護食用ウルトラ寒天 300g 3780円
煮立てる必要がなく、80℃以上のお湯や電子レンジで簡単に溶かすことができ、お手軽に柔らかいゼリーがつくる事のできる寒天です。
株式会社フードケア ホットでもゼリー 500g 2195円
暖かい物をゼリー状で食べる事ができます。
お茶ゼリーやみそ汁ゼリーなどの、汁物・飲料をゼリーとして食べることができます。
介護食寒天の簡単レシピ5選!作り方の注意点や材料の使い分け方!感想・まとめ
寒天やゼラチン、アグーは介護食にするための素材としてすごく便利でアレンジも色々あるので扱いやすい素材です。
しかし使い分け方を誤ったり、特徴を把握しておかないと、誤嚥しやすい食べ物に変わってしまいます。
お手軽な寒天に関する商品もたくさんあり、同じような用途のようで全く違う、寒天、ゼラチン、アグーは知っておくと今後の介護食作りの大きな手助けになるはずです。